宮 戸 の 祭 り


宮戸は名柄の北方にあり、一言主神社の神戸、宮戸であった。宮戸と同神社の関係は、
古来、密接である。                                          

        宮戸はミ(御)ヤ(屋)戸(家)で、宮処、都と同義であろうが、当地は、いわゆる葛城高官
        の故地であり、この場合、一言主神社の神戸の地と解釈すべきであろう。         

    景行紀27年10月の条に「是に日本武尊、葛城の人、宮戸彦を遣して弟彦公をめす。
    故(かれ)、弟彦公、便(すなわ)ち石占横立(いしうらのよこたち)及尾張の田子稲置
    (たごのいなき)、乳近稲置(ちぢかのいなき)を率いて来(まうきた)れり」とある。
    
    宮戸彦はこの宮戸の豪族であろうか。                                              
                                               「葛上村史」より

祭 り の 準 備 作 成
11-99おなご竹 11-99 12-01 12-02
@
おなご竹準備(8本)
85Cmの長さに
二本切り、これをコ
ヨリで束ねて先に八
寸ほどの割り口を
入れる。
A
青竹の準備(真竹4本)
2m27Cmに切って先の
方に一尺ほどの割り口
を入れておく。
この竹の表面を、鉈で
青いところがなくなるま
で均等に削ってゆく。 

B
 
フシの木(お供え用
          お箸)

フシノ木を削って十組
の箸を作る。
太鼓のばちも作る。

C
 
こより作成(白、紫)
御幣に吊り下げるの
に用いる紐にする。紅
白の二種の紙で作り、
何本も繋げて長い紐
にする。

御供えの 組み立て
12-05 12-06 12-08 12-09
D
御幣、小幣の作成
紅白の半紙をそれぞ
れ五枚ずつを交互に
重ねて四段落としに
切って作る。

E
扇子の染色
御幣の先につける三
本の扇子を染めて紅
白の二種を作る。

F
新宮にお供え
     (新畑家の裏)
小幣役は一人で行列に
先立って小幣とオリガミ
を祀る。

G
準備整う
準備した御幣、小幣、
お供え物が並べられ
る。

                                                    (@〜G説明次のページへ)

     宮戸の祭りの準備は、4月24日頃から始まります。・・・八十八夜頃実紫の栽培を当屋は御幣

     を染めるために、ムラサキという植物を栽培します。その実は昔から当屋から当屋に伝えられ

     ていて棚を作って這わして栽培する。(*当屋=現在は自治会隣組で交代)

     畳1枚半の広さの場所に5月頃播種をし、四つ目に編んだ棚を作って蔓をその上に這わせる。

     この草は日焼けに弱いという。下肥は施さず、実の大きさは大豆の小さい位で実の汁が紫色で

     ある。熟すとその実は九月末か十月始めに落ちる。それを拾って実3升を収穫する。

            笊に入れ乾かさぬようにし、生の間に実を新しい擂鉢でつぶして汁を器に入れる。和紙を液汁を

            入れた器に浸し、新しい簾に広げて陰干しにしておく。・・・(実紫の実で和紙の染め上げをする)


                  一言主神社         神輿行事